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Glass Art Rene Lalique Art Deco Art Nouveau
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技法解説

ルネ・ラリックは、伝統的な工芸技法の上に新しい改良・革新性を加え、
魅力ある作品をつくるとともに、ガラス製造法の近代化に大きく貢献しています。
ここでは、参考文献(文献リスト参照)を元に、その主な技法をご紹介します。

● シール・ペルデュ(蝋型鋳造法) ●
ラリックの技法として最も有名な技法です。
ラリックが作った蝋の原型を元に、
職人がその上に石膏又は耐火粘土をかぶせ雌型の鋳型を造り、
これを暖めて蝋を溶かした後、その蝋が溶けた部分に溶解したガラスを流し込む技法です。
ラリックはこの技法で、量産とは別途に、
1点から最大6点までの少数作品を生涯創り続けたと言われています。

● 鋳造法 ●
耐火粘土で原型の鋳型を造り、
そこに溶けたガラスを流し込みガラスを型になじませ、
冷却した後鋳型をこわす技法です。
これは古くからあったガラス製法技術で、
ラリックは宝飾デザイナー時代にこの技法を再発見し、
自身の作品づくりに取り入れました。

● プレス成形 ●
この技法は鋳造法を量産化したするために開発された技法です。
原型のプレス機で、手動又は機械によって溶けたガラスを押し付け、
圧搾空気でガラスがなじむようにする点と鋳型をこわさないで
何度も鋳型を使用できるようにした点が大きな特徴です。
しかし量産化と言っても、ガラスの焼きなましには、
小さなものでも24時間、大きなものでは3ヶ月もかかったと言われています。

● 型吹き成形 ●
グラスや瓶など内部が空洞の作品に使用される技法です。
鋳型に溶けたガラスを流し込み、
人力又は機械で鋳型になじむように圧搾空気をおくりこんでいきます。
機械による吹き込みは、
手吹きに比べて作品の良質な均一化に大変役立ったと言われています。

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