私たちがめざすもの

これまでの経緯は

当法人は、母体が精神科の病院ということもあり、精神障害者の受け皿的役割として、昭和42年に精神障害者の社会復帰施設(緊急救護施設 三楽園)という名称で誕生いたしました。
その後、昭和50年に緊急救護という名前はなくなりますが、社会的ニーズに対応すべく、何度かの増床を繰り返し、一方では精神障害者の就労の場として、昭和60年に授産施設友楽荘を設立し、障害者のノーマライゼーションにつくしてきました。またその間、就労女性の増加に伴い昭和51年に保育園を開設し、高度成長期の福祉に貢献してまいりました。
平成に入り、高齢化社会の対応として平成元年に軽費老人ホーム「イーエスガーデン」そして、平成4年には久米南町に特別養護老人ホーム「イーエスサウスヒルズ」を設立し、老人福祉の分野でも活躍しております。

法人理念は

法人の理念は、時代の社会福祉の概念によって、変遷しているように思われます。先ほどのノーマライゼーション(障害者や高齢者が社会で平等にくらせられる社会)の概念などは、今日では当たり前のように思われていますが、過度のノーマライゼーションの概念は不評の本年4月の介護度の軽減見直しや、また障害者自立支援法の制定につながったと思います。
社会福祉の原点は、やはり憲法25条の「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」と同時に基本的人権にあると思われます。
当法人の運営する施設の利用者は、子供・高齢者そして精神障害者また生活保護受給者と幅広い分野にまたがっておりますが、一貫して言えることは、児童にせよ高齢者にせよ、人として尊ばれ、社会の一員として重んぜられ、よりよい環境が提供されることです。
すなわちごく一般的なことではありますが、人として尊ばれる人との触れ合いがあることを基本に、適切な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害から守られる環境があることこそが重要だと考えます。 英国の有名な詩人ウィリアム・ワーズワースの詩『虹』には、「感動する心と畏敬の念をもって心安らかに日々を暮らす」という一見ごく当たり前のことのようにみえるこの生活を求める願いが謳われています。
私たちはこのような、利用者一人ひとりの皆様と心をかよわせていくことを基本に、安心のある快適な生活環境づくりをめざしていきたいと思っています。

経営方針は

「安定的に運営できない社会福祉法人は、市場原理により自然淘汰される」という考えを経営方針の前提としています。
そのため江原恵明会では、これまで病院との関係を緊密なものにするとともに、多種の事業運営等により経済的な基盤をしっかりと築き上げてまいりました。今後もこうした動きを推進し、よりいっそう確固たるものにしなければならないと考えております。

※当法人理念の背景には、英国の詩人ウィリアム・ワーズワースの詩『虹』 をベースとしておいております。

私の心は躍る、大空に
 虹がかかるのを見たときに。
幼い頃もそうだった。
大人になった今もそうなのだ、
年老いたときでもそうでありたい。
 でなければ、生きている意味はない! 子供は大人の父親なのだ。
願わくば、私のこれからの一日一日が、
 自然への畏敬の念によって貫かれんことを!

-ウィリアム・ワーズワース『虹』 (平井正穂訳)-